MATERIAL & TECHNIQUE

Materials

IFUJIが使用する素材は、丸太から用途に応じて製材され、時間をかけてゆっくりと乾燥された優良材を使用しています。

チェリー

アメリカ合衆国東海岸は良質なチェリー材が産出する地域ですが、その中でも最も優れた原木が切り出される州から厳選された優良材を毎年コンテナで日本に運んでいます。
丸太は港から製材所に運ばれたのち、OVAL BOXに最適な方法によって製材され、木味を損なわないよう細心の注意を払ってゆっくりと自然乾燥されます。
日本の山桜と比べるとやや軽軟ですが、狂いが少なく、経年変化により艶やかな赤みのある美しい色に変化します。

イタヤカエデ

IFUJIでは、冬季に伐採された北海道産と東北産のイタヤカエデを使用しています。厳冬期に製材されたイタヤカエデはカビや変色が生じにくく、特徴的な白い木肌を保ったまま乾燥します。木目は穏やかで緻密、硬い材質です。水気を多く含み、乾燥時の狂いが大きく家具にはあまり使用されていませんが、草木染の出色がとても美しいためIFUJIにとって欠かすことのできない木材です。

Techniques

草木染

木材を草木で染めるー古くから行われてきた技術でありながら、
現代ではほとんど行われていない技法が、
IFUJIのものづくりの特徴の一つとなっています。

三度黒染

明治期に日本にもたらされたログウッドを用いた黒染技法。何度も染工程を重ねて深い色合いの黒を引き出す染め方のため、三度黒(三度は“たくさん”の意)と呼ばれる。

カエデ草木染

イタヤカエデを特殊な媒染方法によって変色させるIFUJIならではの色合い。
岐阜山中のダム湖で拾った流木の色合いをヒントに、試行模索を繰り返して確立した技法。